ベルギーの片田舎で
稲沢ロータリークラブ  服 部 孝 根

 20年ぶりにべルギーへ家内と行ってきました。首都ブリュッセルはEUの拠点都市であり、国連関係の事務所も多くあり、ヨーロッパの中心的都市となっています。ブリュッセルで2日間楽しんだ後、ワロン地方への1日ツアーに参加し、ブリュッセルから南へ約100キロ、ルクセンブルクとの国境に近い、ムーズ川沿いの街、ディナンを訪れました。
 人口約1万人のこの街はノートルダム教会と城砦が有名です。サクソホン発明者のアドルフ・サックスの生まれた町であることでも知られており、至るところにサクソホンが飾られています。また第一次世界大戦でシャルル・ド・ゴール(後のフランス大統領)がドイツ軍と戦い負傷した街でもあります。とても印象深い街でした。
 この小さな街を散策中、ロータリークラブの例会場を示す看板を発見。早速写真に収めました。そこは二つのクラブの例会場となっているようで、例会は、木曜日の19時30分からと水曜日の19時からあると表示してありました。私が訪問したのは、土曜日の昼ごろで、扉は施錠してあったため入ることはできませんでした。ベルギー南部の自然豊かな古い小さな町にロータリークラブがあることに驚き、感動しました。
 4月下旬のヨーロッパはまだ朝晩が少々寒く感じましたが、新緑が美しく、菜の花、チューリップ、マロニエの花が咲き乱れ、カモ、ハクチョウなどさまざまな野鳥も見られ、自然を満喫するにはベストシーズンでした。あらためてロータリーを意識した思い出深い旅でした。
(第2760地区 愛知県 内科医)

ロータリーの友 2014年9月号より