クラブ創立60周年の思い出
堺ロータリークラブ  黒 川 眞 男

 先日、日本経済新聞の夕刊を何げなく見ていますと、堺ロータリークラブ創立60周年事業として堺観光コンベンション協会へ寄贈した、南海電鉄高野線堺東駅近くの「『銀座の柳』の言い伝え」と題した観光案内版の写真と、そこに記した堺出身の職人たちの説明が掲載されていました。なんだか自分が褒められたかのようにうれしくなり、家族に説明し顰蹙(ひんしゅく)を買ってしまいましたが、当時の思い出がよみがえってきました。
 2年前にクラブ創立60周年事業担当副委員長として、堺をより魅力的な観光地として集客するPR活動を考え、イラストと短いコメントを入れた案内板を、耐久性のあるステンレスでつくりました。
 「『銀座の柳』の言い伝え」には、「東京の『銀座』という地名は、江戸時代に堺から移住した銀細工職人が銀貨を鋳造した地であることから『銀座』と呼ばれるようになったそうです。また、今も『銀座』に柳が植わっているのは、職人達が堺を懐かしみ堺から柳を移植したからとのことです。柳は堺市民の木になっています」とあり、「贈堺口ータリークラブ」と刻印されています。
  このほか市内4か所に、「一休さんと堺」、「千利休の弟子入り」「大安寺の襖絵」「堺の町の傘いらず」の各言い伝えを記した案内板を設置しました。それぞれの話とイラストがとても面白いので、堺にお越しの際にはぜひご覧ください。また、創立5周年の1955年にフェニックスの木を植えた大道筋は、今では堺の名所となり日本の道100選に選ばれています。
 これからも堺市民の記憶に残る事業が続けられることを願ってやみません。堺RCが地域の活性化に役に立てれば幸いです。(第2640地区 大阪府 和菓子製造)

ロータリーの友 2013年9月号より