ロータリーに感謝!!

塩釜ロータリークラブ 桑 原  茂


 私が所属する第2520地区(宮城県・岩手県)で、昨年の3月11日午後2時46分に発生した東日本大震災において、皆さまから物心両面で大変ご配慮をいただきまして、心より感謝申し上げます。
  この震災が起きてから、一挙に何千人もの人たちが限られた避難所に駆け込みましたので、1個のおにぎりを3人で分けあって食べたこと、そのおにぎりも3〜4日後のこと。また乳飲み子などにはミルクがない状態でした。私はスーパーのガラスを割り中に入って、ミルクや離乳食を取っている若いお母さんの姿を見てしまいました。確かに悪い行為ではありますが、私がその場の親だとしたら、自分も同じことをしていたのではないかと思います。そのようなことを目にしたことで、私はすぐに全国のガバナーやロータリーの友人に支援物資のお願いをしました。
  皆さまご存じの通り、3.11の震災直後から東北方面の交通機関は、空も鉄道もバスも全てシャットアウトでありましたので、全国のロータリアンが支援物資を自ら車に積み、運んでくださいました。国際ロータリー(RI)会長田中作次氏のお嬢さまからも、毛布類など8,000枚をお送りいただきました。震災の日は雪が降り濡れた体で寒さに耐えきれず、亡くなった方もおられます。
  最初のロータリークラブがクラブの会員以外の人たちに奉仕すべきで有ることを理解した時から、それ以来ロータリーは社会奉仕プログラムを持ってきました。また、RI戦略計画の中には優先項目として、クラブのサポートと強化・人道的奉仕の重点化と増加、公共イメージと認知度の向上と、すでにこのような災害のときに行うべき項目を挙げております。
  ロータリーの原理・原則が「親睦(友情)と奉仕の理想」、人に対する思いやりと人の手助けであると言われております。この原理・原則を守り、友情をもって私たちを助けにきていただいたロータリアンに出会い、私はこの時ほど、ロータリーに入会していて良かった、と思ったことはありませんでした。
  ロータリーで多くの友人ができ、その友人のおかげで少なからず地域の皆さまを助けることができたのです。私は全てのロータリアンに感謝をしております。(第2520地区・宮城県)

 
 
ロータリーの友 2012年9月号より  
 
 

《閉じる》

 
 
 
Copyright (C) 2012 Anan Rotary Clud. All Rights Reservd.