「ロータリー」ならびに「ロータリーの友」について感じたこと、建設的な意見、疑問・質問、問題提起など。また、本欄に掲載の意見・質問に対する、回答・意見など。

             
 
 会員増強に秘策はあるか

大阪北 
森  禎 良
 
 

 毎年8月は会員増強月間です。
 多くのクラブが会員減に悩む中、わがクラブでは会員数が大幅に回復しています。
 かつて208人いた会員が、不況で148人に減り、「数は力なり」の勢いも失せかけたときがありました。そこへ2007−08年度、数々の国際ヨットレースで優勝経験をもつ、元気な荒井敬一郎会員が会長に就任。会員増強が自分の仕事だと、例会のたびに訴えました。
 また、増強委員長には、年は若いが大阪人丸出しのキャラクターが売りという、田渕宏政会員を起用し、会員増強年度がスタートしました。
  会長の鬼の執念に一同、心を打たれたのでしょう。一つに結束し、少しずつ弾みがつき、トップの熱い思いが功を奏し始めました。会社も組織も同じだと思いますが、要はトップの決意の強烈さが何より必要です。田渕委員長も次々とアイデアを連発、会員一人ひとりに入会申込書を手渡して推挙を促し、時には例会のテーブルごとに一人は必ず、と若さと強引さで発破をかけました。
 ここまで来ると、そのほかの会員も自分の仲間、学友、仕事関係、青年会議所、商工会へと走り回りました。
 クラブの自慢は歴史と品位、気さくな雰囲気であり、ロータリーはまずエンジョイすることに意義があるという長年のすばらしい伝統のもと、クラブ内の各種懇親会や同好会での活動、兄弟クラブとの交流も盛んです。幸いなことに、これらの良い雰囲気、伝統が勧誘や説得に大変役立っています。
 数が数を呼び、新会員が入りますが、そこではロータリー塾と称して先輩会員が講和し、酒を酌み交わし、ロータリー精神のトレーニングもそつなくやっています。 活動に対する数々の賞の奮発や催し物への積極的な参加、奨励など新人の教育にも気を使って増強に励んだ結果、退会者も減少し入会者も増え、9月末には183人になりました。3年前に入会した荒井チルドレンも、そろそろ活動期に入っています。(第2660地区 大阪府 顔料製造)

ロータリーの友 2010年11月号より